言語療法
言語療法士は、患者様が病気や事故により失われた機能のうち、主に「食べること」「話すこと」「理解すること」に関し、検査・評価し、機能向上を目指した訓練を行っています。
「話すこと」「理解すること」については、脳血管障害や事故により患うコミュニケーションの問題についての訓練を行います。
コミュニケーションの問題には言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係しています。これらの機能が失われることで、失語症、聴覚障害、構音障害、音声障害、言語発達遅滞などを呈し、コミュニケーションに支障を来します。それらは小児から高齢者まで幅広い年齢層に現れます。私達はこのような問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すための検査・評価を実施し、適切な訓練を行っています。
また、「食べること」については、再び美味しい食事を安全に摂っていただけるようにと、摂食・嚥下訓練に力をいれています。健康な体を維持するためには、バランスのとれた毎日の食生活が欠かせませんし、多くの方が食事を楽しみにされています。私達は、個別の訓練・指導の他に生活習慣病教室で、年1回摂食・嚥下機能についての講演を行っており、栄養科や看護部などといった多職種と連携し、NST委員会(Nutrition Support Team栄養サポートチーム)中心に患者様の栄養サポートにも取り組んでいます。
患者様ひとりひとりのペースに合わせた訓練、指導、助言、その他の援助を実施するなかで、私達も患者様とともに進歩した喜びを感じています。